暗い欲望に突き動かされた人間が織り成す三角関係の修羅場が好きだ。目の前で展開される現実の壮絶な愛欲劇ではなく、小説や映画などのフィクションでの話である。 子供の頃、親に隠れてこっそりと昼メロの淫靡な不倫(よろめき)を覗き見たり、B級怪奇サス…
「カッコ良すぎるぜ!毅宏さん!!」読後感は、この一言に尽きる。 まず、この本の装画(牧かほり)と装幀(新潮社装幀室)が洒落ている。天地と腹部分の小口は真っ黒で、手垢の汚れもわからないくらいだ。カバーを外すと、表裏の上段に英語で小さく白文字で…
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